こんな実話があります。
もう何度も耳にされたと思いますが、今や歯科医院はコンビニより数が多く、競争が年々激化、年間1600軒が廃業すると言われています。また、歯科医師の4人に1人は年収200万円以下で、100人中5人は申告所得がゼロだという、信じられない話もあります。
しかし、このような状況の中でも着実に患者数を伸ばし、成功している歯科医院は存在しているのです。
こんな実話があります。
ある住宅販売会社が、わずか240通のDMで3棟の住宅が即日完売しました。DMと同時に40万枚のチラシを折込んだのですが、そちらは数件の電話があっただけ。
なぜそんな差が出たのでしょうか?
実はDMを送る半年〜9ヶ月さかのぼって定期的に接触を図っていました。実際に訪問するのではなく、「お手紙」を送っていたのです。内容は会社のモットーや住宅を買う場合に失敗しない方法、社長・スタッフのブログ的な文章などで、営業的なことは一切なし。
そう、ニュースレターを送っていたのです。
ニュースレターは種に水をやることと同じです。見込客(種)に芽を出させ上得意客にする。水をやってもすぐに花が咲くわけじゃありません。しかし、ちょっと辛抱して6ヶ月間水をやり続けると、花が咲くときにはいっせいに開花するのです。
人は接触を繰り返すことで次第に打ち解けてきます。
歯科医院に置き換えてみれば、初診の患者さんは先生のことがよくわかりません。でもニュースレターでフォローしていけば先生に対する親近感や信頼感を比較的短時間で得られ、「A歯科医院のA先生に診てもらいたい」という患者さんが増えることにつながります。
歯科医院経営の成功の秘訣は?と聞かれたら何とお答えになるのでしょうか。
一般のお店や会社と同じく、歯科医院もお客さん(患者さん)が来てくれて経営は成り立ちます。当たり前の話と思われるかもしれませんが、
①いかにして新規の患者さんに来てもらうか
②いかにして一度来てくれた患者さんに続けて来てもらうか
この二つに全てが集約されているのです。
「いかにして一度来てくれた患者さんに続けて来てもらうか」を考えると、親近感や信頼感を持った患者さんが多いほど再来院の確率は高くなります。リコール率をアップさせるためには患者さんに親近感や信頼感を持ってもらうことが重要といえるでしょう。