新しい時代
今年は歴史的な春になりますね。
つい先日、新元号が発表されました。そして4月で「平成」が終わり5月から「令和」がいよいよ始まります。新元号は発表される前、世間ではどんな元号になるのかといった話題がたくさん出ていました。予想された元号は相当な数だったと思いますが、ほとんどがハズレ。「令」の文字が使ってあるのもごくわずかだったそうです。
そんな中、名古屋市に本社を置く居酒屋チェーンが企画した新元号を予想するキャンペーンで、愛知県在住の20代の男性がみごとに「令和」を的中させたというニュースがありました。周りの人もそうですが、当の本人もビックリでしょうね。
ところで「令和」の意味・理由は
人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ。
梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように
ということだそうです。
元号は西暦645年に「大化」と定められて以来、現在に至るまで使用されています。現在も元号を使用しているのは世界中でも日本だけとか聞きました。
でも正直な話、個人的には平成になってから元号と西暦が一致しにくく感じていました。昭和○年は西暦○○○○年とすぐに出てきたのに、なぜか平成になるとよく考えないと出てきません。そして平成を西暦に直して「ああ、あの年か」とやっと理解できるのです。
いっそのこと、西暦に一本化した方が分かりやすいと思っていました。ところが、今回のように天皇が崩御されなくて改元されるという近代日本の歴史の中でも初めての出来事に日本中が注目されたように、私も興味津々でした。欧米化が進むライフスタイルの変化に合わせて「元号不要論」を唱える人が多いのも事実でしょうが、今回の盛り上がりを見るとやっぱり日本には元号は必要なんだと感じてしまいます。
東京近代研究所代表の落合道夫氏は
西暦は「道具」であり、元号は「日本民族の文化」である。元号は現代社会から隠され気味であるが、国家の独立、日本人の歴史、生活、文化、精神に深い関係がある。ぜひ元号を意識して使いたい。
と記されています。
この言葉で日本人にとって元号は大切にしなければいけないものなのだという理由がわかったように思いました。
みなさまにとって新しい「令和」がより素晴らしい時代になることをお祈りしている昭和生まれの私です。