チャンスは今!!
今から30年以上前に聞いた話です。
ある未開の村に住んでいる人々は、全員が裸足で暮らしていました。そこに一人の靴屋が訪れたのです。しかし、皆が裸足だったことに気づくと「これでは誰も靴なんか買うはずがない」と落胆し、早々に引き上げていきました。
その後、今度は別の靴屋が訪れます。やはり同じように裸足て暮らしている人々を見て「誰も靴を履いていないなんて何とラッキーなことだろう。全員がお客様になってくれるに違いない!」その靴屋は狂喜乱舞したのです。
さっそく店に戻り、大量の靴を持って再度その地を訪れました。村の人々は初めて靴を見ても「そんなものはいらない。何より今まで裸足で暮らしてきているのだからそのままでかまわない」と言います。でもその靴屋は、靴を履けば足を守ってくれるので怪我をしない、また地面が暑くても平気で歩けるなどと靴を履くことのメリットを教えて回りました。
そのうち一人の村人が実際に履いてみて、とても具合がいいことに気づき、ようやく一足売れたのです。するとそれを見ていた別の人が「自分も履きたい」と言いだしました。靴を履くことでオシャレになると思ったのです。
こうなると次々と靴が欲しいという人が現れ、飛ぶように靴が売れて、とうとう全員が靴を履くようになりました。村人は安全でオシャレな靴を手に入れ大喜びし、靴屋もお客様が増えて大喜びした、という話です。
なぜこんな話を書いたかというと、実はこれ私が歯科医院向けのニュースレター作成サポートを始めた理由がここにあったからです。全国にはたくさんの歯科医院が存在しています。そのうちニュースレター(既製品ではなく、オリジナルのもの)を発行している歯科医院はごく僅かです。つまりお客様になってもらえる可能性がある歯科医院がたくさん存在していると感じたからです。
村人が「今まで裸足で暮らしてきているのだからそのままでかまわない」と言ったように、ニュースレターを発行しなくても別に何の問題もないのかもしれません。しかし本当に先生の思いが詰まったニュースレターを発行すれば、そのメリットを理解していただけると私は思っています。
できればすべての先生に発行していただきたいのですが、現実には不可能です。でも本当はその方がいいと思います。なぜなら、発行している医院とそうではない医院では、はっきりと差別化ができるからです。先生やスタッフの方の「思い」が直接患者さんに伝わる媒体がニュースレターです。「周りの歯科医院がやり始めたからうちも発行しなければ」よりも「周りがどこもやっていないから、今がチャンスだ」と感じていただければと思っています。