お客様は神様?
例えば買い物客が「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」俗に言う「クレーマー」です。最近この類のトラブルがニュースになったりしていますね。
この「お客様は神様です」は昭和の大歌手、三波春夫がステージでよく使った言葉として有名になりました。でも三波春夫が伝えたかった本当の意味が誤解されているようです。
三波春夫にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という形の中から生まれたフレーズなのです。三波が言う「お客様」は、商店や飲食店などのお客様のことではないのですし、また、営業先のクライアントのことでもありません。
『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです』(三波春夫オフィシャルサイトより)
この思い込められた言葉が今やクレーマーの常套句になっているのは悲しいことですね。
ところで先生にとってお客様(患者様)は何に当たるのでしょう?やはり神様でしょうか。私は以前に読んだマーケティング関係の本の中の一節を思い出します。それは、
「お客様は神様ではない。お客様は弟子なのです。そしてあなたは弟子にその道の素晴らしさを伝える師匠なのです。」
先生は歯科医師としての自信と自負をお持ちです。正しい歯科医療を通じて、たくさんの患者様を苦痛や不具合から助けたいとお考えではないでしょうか。そしてそれを伝えたい、広めたいと思われているはずです。だから先生は困っている患者様の師匠であり伝道師でなければならないのです。
きっと先生は今現在その役割を果たしていらっしゃるでしょう。しかし、世の中には先生に巡り会えなかったり、患者様であっても先生の本意を誤解したままで、今だに苦しんでいる人が存在していることもご存知かと思います。
お口の健康に不安のある方を一人でも多く助け、笑顔になってもらう、それが先生の最大の目標に違いないと思います。
そんな先生の思いを伝えるツールの一つとしてニュースレターの力は大きなものがあります。ぜひ継続的に発行しましょう!